自然乾燥とはシャンプーをした後、ドライヤーを使わずに乾かすことです。
「ドライヤーの熱は髪を傷めそうだから」「時間がかかってめんどくさいから」「夏は暑いから」などの理由で自然乾燥をしている方も多くいらっしゃると思います。
今回は自然乾燥とドライヤーのメリット、デメリット、傷みにくい髪の乾かし方そして
今流行りの髪質改善用のドライヤーについてご紹介していきます。
自然乾燥の良いところ
正直、自然乾燥の良いところはありません
ないと言うより、髪質改善専門店で働く髪質改善師としてやってほしくないことなのでオススメできませんし、メリットとデメリットを天秤にかけるとデメリットが大きすぎるんです。それを踏まえた上でお読みください。。。
ドライヤーをする手間がかからないので、自由な時間が過ごせます
特にロングの方はドライヤーで完全に乾かそうと思うと、とても時間がかかるのに対し
タオルで巻いておくだけの自然乾燥では楽ですよね!
ドライヤーでの熱の当て過ぎは髪の乾燥につながってしまいます
自然乾燥だと髪が乾燥する心配がないのでそこも良いところでしょうか、、、
ドライヤーは意外と電力を使うのに対し自然乾燥は電気代が全くかからないので
経済的な利点もあります
自然乾燥の悪いところ
◆髪には常在菌が潜んでいるため、濡れている状態が続くと雑菌がhして繁殖して
臭いやかゆみにつながります
更に髪を濡らしたまま寝てしまうと枕と髪が接触し、その部分の湿度が高まり
菌が繁殖しやすくなってしまいます
◆濡れた髪はキューティクルが開いている状態です
「キューティクル」とは髪の表面を覆っているもので魚のウロコ状になっています
開いた状態のキューティクルは、剥がれ落ちやすく敏感な状態です
そのため半乾きの状態でブラッシングや枕で擦れると摩擦によりキューティクルが剥がれて傷ついてしまいパサつきや枝毛の原因になることがあります
シャンプーやトリートメントをこだわってお使いの方には特にお伝えしたいのが
自然乾燥を続けてしまうとせっかくのシャンプーやトリートメントで髪の中に入れた栄養分がほとんど流出してしまっていると言うことです
✖️「濡らしてキューティクルが開く」→「シャンプー・トリートメントで髪に栄養を与える」→「自然乾燥でキューティクルが開いたまま」→「シャンプー・トリートメントで入れた栄養分流出」→「キューティクルが枕で擦れてダメージ」
◯「濡らしてキューティクルが開く」→「シャンプー・トリートメントで髪に栄養を与える」→「ドライヤーで乾かして栄養分を閉じ込める」→「キューティクルも綺麗な状態なので枕でのダメージも軽減」
◆次のデメリットは髪のまとまらない原因になることです
髪には、タンパク質の「水素結合」というものがあり、乾いた時に結合されて髪の形が決まります
中途半端に濡れた状態で寝てしまうと、朝起きた時にクセがついたまま結合されてしまい
寝癖がひどくついたり、まとまりにくくなります
◆髪が濡れたままだと頭が冷えた状態になり頭皮の血行が悪くなります
そうすると発毛能力が低下し薄毛の原因になることもあります
◆最初にも書いた通り、髪の毛や頭皮が湿った状態が続くことで頭皮の雑菌が繁殖しやすい状態になってしまいます
頭皮の新陳代謝が崩れてフケが出やすくなってしまいます
フケの原因全てが自然乾燥させているから、という訳ではありませんがフケが出ている方で
自然乾燥をされている方はやめてみてください
ドライヤー使用時の注意点
ここまでは自然乾燥によるデメリットをご紹介してきました
髪質改善の視点からお話すると自然乾燥はやめて、ドライヤーで乾かして欲しいです、、、
が、ドライヤーを何も考えず使うとそれもまた危険です
髪は熱に弱いという性質があり使い方を間違えると髪を傷めてしまう物になります
長時間ドライヤーを当て続けることにより髪の水分が必要以上に奪われてパサパサになってしまいます
◆コツは乾かす前に洗い流さないトリートメントをつけること
オススメはベタつかないサラッとしたオイルタイプです
ベタベタしたものやクリームタイプの重いタイプは髪に残ると髪・頭皮トラブルにつながるためオススメしません
洗い流さないトリートメントでしっかり保湿をしてからドライヤーで9割5分乾かしてください
乾かした後も洗い流さないトリートメントをつけてあげると尚良いです
◆常にドライヤーを動かしながら乾かすこと
同じ場所に近い距離で温風を当て続けると必ず髪は乾燥します
自分の手に当たっても熱くない距離で、同じ場所に当たり続けないよう乾かしてください
◆お風呂上がりすぐに乾かすようにしましょう
お風呂から上がって数十分、数時間経って乾かしてもキューティクルは綺麗で健康な状態にはなりません
濡れている時間がなるべく短くなるよう工夫しましょう
そしてドライヤーで乾かし始める前にもコツがあります
ドライヤーを使う前にタオルでしっかり拭きましょう
水分を含みすぎている髪にいきなりドライヤーで熱を当てるとキューティクルが割れてしまいます
しっかり乾かしているのに髪が硬くなったり、枝毛が増える方はタオルドライを入念に行ってみてください
◆タオルドライにも注意点があります
まず絶対してほしくない拭き方が、ゴシゴシ力任せに拭くことです
濡れている髪はとてもデリケートですのでゴシゴシした摩擦で大きなダメージを負ってしまいます
正しい拭き方はタオルを持った手を丸めて優しく頭を包みシェイクするように根元の水分を拭き取ります
毛先はタオルで包み込みポンポンと叩いて拭き取ります
こうすることで髪の毛全体の水分を効率よく取り除けます
細かいことを言うと
タオルも、硬くてパリパリのものではなく柔らかく吸収力の高いものを選びましょう
ドライヤーの選択基準は?
昨今、髪の毛が復元するドライヤーや髪質改善用のドライヤーを良く見かけるようになりました
お客様からの質問も一気に増えました
値段が安価ではないためなかなか購入までは踏み出せないお客様が多いように感じます
正直なことをお話ししますと
流行りのドライヤー何種類か使ったこともありますが、男で短髪だからか、、、実感できませんでした
科学的にその道のプロの方達が作ったものですし、僕はドライヤーに関して詳しい訳でもないですが
いつもお客様に伝えているのは
ドライヤーにこだわる前にもっともっと大切なことが沢山ありますよ
髪のことを理解し、髪を綺麗にする土台ができたらプラスαとしてドライヤーやアイロン、コテに拘りましょう
と、お伝えしています
ドライヤーを良いものに変えただけで髪が根本的に綺麗になり、お悩みが解決するとは考えづらいので軽くて早く乾く物にしましょう
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