これほどのインターネット時代ですから、一般の方々も色んな情報を簡単に入手できるようになっていますよね。
ご新規でいらっしゃったお客様のお言葉で
「髪の毛の熱変性」
というワードが飛び出すような今日この頃です。
ひと昔前では考えられなかったことですが、
毛髪科学についても、美容師が顔負けするほどの知識をお持ちの方もいらっしゃいます。
髪の熱変性も、ストレートアイロンの普及や「巻き髪」ブームの到来で、
ダメージの一つとして一般に知られていますよね。
さて、髪の毛はタンパク質からできていまして、
タンパク変性は熱変性だけではないよ、ということも、髪質改善師として
皆様と情報共有させていただこうと思います。
意外なところで、タンパク質変性を引き起こす要因が転がっているものなのです。
今日も大切なことをお伝えして参りますので、どうぞ最後までお付き合いくださいね。
1. タンパク質の変性とは?
「変性」とは、性質が変わること。 です。
読んで字の如くですね(^^)
もう一歩踏み込んで言いますと、
タンパク質の変性とは「形が変わったり、硬くなったりすること」です。
皆様も聞き飽きたかもしれませんが、「タマゴ」の例が一番がわかりやすいですよね。
卵を目玉焼きにすると、硬くかたまって卵白の部分は白くなりますね。 これがタンパク質の変性なんです。
ゆで卵や目玉焼きは、熱によって出来る「熱変性」ですね。
ところが、
タンパク質は熱以外にも、界面活性剤、アルカリ剤によっても変性すると言われます。 髪の場合、実際どんな場合に変性が起こるのか見ていきましょう。
2. シャンプー剤によるもの
洗浄力の強いシャンプー剤で毎日髪の毛を洗っていると、
髪の毛のタンパク変性が生じます。
これは、界面活性剤によるものと言われています。
【石油系界面活性剤】
石油系界面活性剤とは、シャンプーやリンスに含まれる成分で、
汚れを分解する働きを持っていますが、
この中に含まれる「ラウリル硫酸ナトリウム」はタンパク質を変性させることがあります。
シャンプー剤を選ぶときは、石油系界面活性剤の入っていないもののほうが、髪に影響は少なくなります。
【カチオン界面活性剤】
カチオン界面活性剤もまた、シャンプー剤などに含まれている成分です。
石油系界面活性剤よりも強力な変性作用の力を持ち、タンパク質に与える影響は重大だとされています。
さらに吸着性や残留性も高く、場合によっては皮膚にトラブルを抱えることもあります。
頭皮や髪の毛の状態が良くないと感じておられる方は、
カチオン界面活性剤入りのシャンプー剤の使用は控えていただくのが良いでしょう。 いずれの界面活性剤も、「市販のシャンプー剤」の中にたくさん配合されています。
むしろそれが主成分となっていますよね。
市販のシャンプー剤を使い続けていると、髪のタンパク変性が進み、
髪の毛本来のしなやかさや美しさが損なわれてしまうのは必然となりますね(TT)
3. 熱によるもの
これがいちばんイメージしやすいと思います。
先ほど例に挙げたような、卵を焼いたりゆでたりしたとき、お肉を焼いたときに起こる反応です。 タンパク質が固まってしまいます。
温度が高くなると結合が切れて、タンパク質同士が集まってくっついてしまうので硬くなってしまうのです。 これを凝集と言います。
ゆで卵は生卵に戻りませんし、焼き魚はお刺身に戻りませんよね(汗)
タンパク質の性質も形状も、「熱」ですっかり変わってしまいます。
髪の場合心配しないといけないのが、ドライヤーやアイロンによる熱変性です。
髪は表面温度が100℃以上になると、変質して傷み始めます。 髪の中のタンパク質や脂質が変質して、空洞(ダメージホール)ができてしまいます。
そうすると、次のシャンプーのときに、髪内部の成分が流れ出やすくなり、さらにダメージホールが増えてしまいます。
4. では熱変性は何度から?
前述しましたように、乾いた髪の表面温度は100℃から変性し始めます。
ヘアアイロンなどの熱処理は、130℃以下の設定を守るようにしてください。
もちろんプロの美容師は、必要な場合はもっと高めの温度設定ですると思いますが、
最短時間で手早く操作し、髪の健康状態に合わせたアイロンの使い方に慣れていますので、
そこはご安心くださいね。
気をつけないといけないこととして、髪は濡れているともっと低い温度で変性が始まります! 濡れている髪の毛の方が、乾いた髪よりもずっと繊細で傷つきやすい状態なのです。
濡れた髪は、60℃くらいでも危ないと言われているので、ドライヤーで乾かすとき要注意です。 20cmくらい離して当てた方がいいと言われているのは、
離すことで髪に当たる風の温度が下がるからですね。
水分を多量に含んだ髪の毛に対して、ドライヤーを近づけすぎてブローすると、
髪の表面から白煙が出ることがあります!
あれは絶対にやってはいけないことです。ご注意くださいね。
5. 薬剤によるもの
これを「髪のアルカリ変性」と言います。
特に、パーマ・縮毛矯正の薬剤によるタンパク変性です。
パーマは髪の変性を利用して髪型を変えています。 髪の内部の結合を切って繋ぎ変えることで、元の状態とは違った形状に変えているのですね。
他にも、縮毛矯正やブリーチなどで強いアルカリ性の薬剤を使うと、ラオチニン結合という元に戻らない結合ができてしまいます。
髪全体がそうなるわけではありませんが、一部が変性してしまいます。
縮毛矯正はこれを利用して、うねりのある髪の毛をまっすぐなストレートヘアにしています。
6. タンパク変性した髪を戻すことはできるか
焼いたお肉が元に戻らないのと同じで、変性してしまった髪は元には戻りません。
いつか科学が今よりもずっと進歩して、元に戻すことができるようになったらすごいでしょうね!!
ですが、今のところ、それは難しい話なんですね。
できることといえば、
変性して硬くなってしまった髪をできるだけ柔らかくすることです。
変質してしまったタンパク質の代わりに、毛髪内部にタンパク質を補うことで、
また柔らかさが出るようになります。
タンパク質は、キューティクル同士やキューティクルとコルテックスの間にあるものです。
髪の毛の弾力・柔らかさ・しなやかさを出してくれるものです。
失われたタンパク質をしっかり補給してあげることが絶対的に必要になりますね。
7. 定期的な栄養補給を繰り返し、髪にしなやかさを回復させましょう!
髪に栄養(良質なタンパク質)補給をするためには。
誰もがすぐに行えることの一つは、バランスの良い食生活を心がけることです。
良質のタンパク質である、肉・魚・野菜をバランスよく食べましょう。
偏食はいけませんよ。
さらにご自宅でできることは、
良質なタンパク質を補給してくれる「シャンプー剤とトリートメント剤」を使うことです。
特にシャンプー剤選びは超重要です。
お伝えしましたように、シャンプー剤でタンパク質を奪ってしまうこと以上に恐ろしいのが、
タンパク変性を促す界面活性剤の存在、本当に怖いことですよね。
毎日なにげなく使うものこそ、蓄積されていくものですから、しっかり吟味してお選びくださいね。
そして、
これは広島に足をお運びいただくことになるのですけど、
やはりこれですね。
髪質改善専門店AMI a BELLEで、定期的なヘアエステの栄養補給を繰り返すことです。
本当に、継続こそ力なり!なのですよ。
ヘアエステでは、オリジナルの手法で、髪の内部にタンパク質をしっかり浸透させます。
この時、たっぷりの水分を補給することもポイントです。
ゴワゴワしていた髪の毛も、内側から状態を良くしていくので、
ヘアエステ施術後は、とっても潤いのあるしなやかな手触りになります。
もちろん、ダメージの度合いにもよりますが、
半年後にはかなりの改善効果をご実感いただき、気がついたら傷みにくい髪質へとなっていきます。
ブローしやすく、スタイルの持続も良くなっていき、日々のストレスからも解放されることでしょう。
嬉しいことに、パーマの再現性・カラーの持続も格段に良くなります☆
そんな髪質に回復された時の嬉しさを、イメージしてみてください(^^)
素敵な未来が待っていると、努力のしがいもありますよね!
私たち髪質改善師も、全力でサポートさせていただきますので、
一度カウンセリングにご来店くださいね☆
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
髪を綺麗にしたい全ての方へ。
AMI a BELLEの髪質改善師クワバラがお伝えさせていただきました。
髪質改善専門店アミーベルでは、お客様お一人お一人のライフスタイルや髪のお悩みに合わせて、
最適なメニューを最善のプランでご提供し、
必ず最高の結果を出せるよう、熟練したスタッフが全力を尽くして技術に当たらせていただきます。
10年後・20年後も健康で美しい髪と頭皮環境を守るため、必要なことを何でもアドバイスさせていただくことをお約束します!
他にもお知りになりたいことがおありでしたら、いつでも当店スタッフにお尋ねください☆
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