
20代〜50代の女性の髪の悩みで2番目に多いのが「くせ毛」です。
うねりやボリュームが出てまとまりにくく、お出かけ前の準備で大変な思いをしているという方もいらっしゃると思います。
今回は、くせ毛の種類やその原因、さらに改善方法についてもご紹介させていただきます。
★くせ毛の原因
くせ毛とは、髪の毛の主な成分であるタンパク質の結合が歪み、髪にうねりや縮れなどが出ることです。
毛根や毛穴が歪んでいると、そこから生えてくる髪も歪んでしまうことがあります。
また、くせ毛の原因には先天的なものと後天的なものがあると言われています。
先天的くせ毛
先天的なくせ毛は遺伝の影響だと言われています。
先天的なくせ毛を直毛に直すことはできないと考えられているので、ストレートパーマや縮毛矯正で髪質を一時的に変えるのが一般的な対処法となります。
なお髪質や毛穴の形などによってくせの強さは様々ですが、くせ毛の種類としては次の4つのパターンに分けられます。
・波状毛 波打つようにうねりがあるくせ毛。
このくせ毛は日本人に一番多いと言われていて、同じ波状毛でも大きな波状や細かい波状など髪質などによって見え方が変わります。
梅雨時期など特にですが湿度が高いと髪の毛が膨らんでいくといった特徴があります。
・連珠毛(連球毛) 一定の間隔で太くなったり細くなったり、数珠をつなげたような形で、くせ毛というよりは毛髪の形状が変形している状態です。
ストレートのように見えるのですが、艶が出にくく手触りがよくないのが特徴です。
髪の毛の細い部分が切れやすいので、縮毛矯正が難しいといわれているタイプです。
・捻転毛 髪の毛がらせん状にねじれてうねっているくせ毛。
髪の毛が細くて柔らかい人に多いです。
くせが弱いとストレートのようにも見え、くせが強いとクルクルとカールした立体的な形状になります。
立体的なくせの場合は髪が絡みやすくボリュームが出やすくなるのが特徴です。
・縮毛 その字の通り縮れている髪の毛にです。
硬い髪質で水分を弾きやすくパサパサしているのが特徴です。
毛髪同士が馴染みにくくボリュームが出やすい髪でもあります。
ストレートパーマや縮毛矯正といったケアを定期的にしないとくせが目立ちやすいタイプです。
ヘアケアを怠ったことによる毛穴・毛根の歪み
ケアを怠り頭皮の汚れが毛穴に詰まることで毛穴の形が歪むことがあります。
また、逆に洗浄力の強いシャンプーで洗いすぎて頭皮の必要な脂分まで除去してしまい、それを補おうと皮脂の分泌量が増えることで毛穴が詰まってしまうこともあるとされています。
どちらもくせ毛の原因になります。
毛穴に汚れが詰まるほどケアを怠ると細菌が繁殖し、炎症を起こしたり頭皮が硬くなったりすることもあります。
そうすると頭皮の血行が悪くなり必要な栄養が行き届かなくなるので、健康な髪の成長に影響を及ぼす危険性があります。
ホルモンバランスの変化
ストレス・不規則な生活・睡眠不足・栄養バランスの偏りなどが原因として、または体の成長期・妊娠出産によるホルモンバランスの乱れや変化で髪質が変わることがあります。
間接的にホルモンバランスの乱れが血行不良を促して頭皮への血流が悪くなり、髪が細くなりくせが強くなることもあると言われています。
ダメージによるくせ毛
カラーリングやパーマを何度も繰り返すと、髪にダメージが蓄積してタンパク質が流出してしまい髪の毛の空洞化が進んでいくことがあります。
空洞化した部分は健康な髪と比べて水分を失いやすく、そのためうねりが出やすくなってしまいます。
加齢によるくせ毛
健康な髪は約13%程の水分量を保っていますが、年齢を重ねるにつれて水分量を維持しにくくなることがあります。
この水分量が7%以下になると健康なキューティクルを維持することが難しくなり、キューティクルが剥がれ落ちて髪内部の水分が流出してしまいます。
こうした乾燥状態が続くと髪はうねりはじめ、くせ毛になりやすくなってしまいます。
また頭皮が垂れ下がることによって 毛穴や毛根が歪み、くせ毛になるとも考えられています。
★くせ毛の改善方法
・シャンプーやトリートメントを見直す
洗浄力の強いシャンプーは頭皮に必要な脂分をとってしまい、逆に皮脂が必要以上に分泌されて毛穴を詰まらせてしまう危険性があります。
シャンプーを選ぶ際は、アミノ酸系シャンプーなど洗浄力があまり強すぎないのを選ぶようにしてください。
また、すすぎが不十分だとシャンプー剤が頭皮や毛穴に残ってしまう可能性もありますのでしっかり流すことも大切です。
最近では頭皮のケアができるシャンプーやトリートメントなどもありますので、信頼できる美容師さんなどに相談してみるとよいでしょう。
・ドライヤーを正しく使う ドライヤーで乾かすときは、髪の根本から乾かすのが基本になります。
また、髪の上から下に向かって、くせを伸ばすように髪を軽く引っ張って乾かすと、髪がボリュームダウンして艶も出やすくなります。
しかし同じ部分にずっとドライヤーを当て続けると乾燥して髪の水分が失われてしまいますので頭皮から15㎝〜20㎝ほど離してドライヤーを動かしながらを意識して、髪全体の乾き上がりが同じタイミングになるよう気をつけて下さい。
・頭皮マッサージ 頭皮が硬くなって血流が悪くなってしまうと健康な髪が生えにくくなり、髪にうねりが出たり髪が細くなったりする原因になります。
健康な髪を生やすためには頭皮環境がとても重要になります。
頭皮マッサージをすることで頭皮が柔らかくなり、血行が促進されて髪質の改善が期待できると言われています。
・生活習慣
規則正しい生活習慣を心がけることは、髪にも良い影響を与えます。
22時~深夜2時はお肌のゴールデンタイムといわれ、この時間には睡眠をとっていることが肌の健康に良いと言われています。
髪はもともと肌の一部なので、このゴールデンタイムは髪にも当てはまります。
また、髪にいいとされる栄養素はタンパク質・カルシウム・ビタミンAなどが代表的です。
食材でいえば卵・緑黄色野菜・鶏肉・豆類などをおすすめです。
こういった栄養をバランスよくしっかりとるように意識しましょう。
くせをなくしたいなら縮毛矯正
縮毛矯正とは、薬剤と熱の力でくせを伸ばしてストレートに固定させる施術です。
まず髪に還元剤をつけて髪のタンパク質の結合を離します。
次にストレートアイロンなどで熱を加えながらくせを伸ばします。
最後に別の薬剤をつけて、髪のたんぱく質を再び結合させます。
原理はストレートパーマと同じですが、ストレートアイロンで細かくクセを伸ばしていくので工程が多く時間もかかります。
その分、くせが綺麗に伸びるのと持ちがいいのが人気の理由でしょう。
ねじれや縮れなど強いくせ毛で悩んでいる人や全くくせのないまっすぐな髪にしたい人などに向いています。
さらに、髪のボリュームをダウンする効果もとても高いです。
縮毛矯正のメリットは、強いくせでも綺麗なストレートになることです。
一度施術した部分は還元剤を使用した施術を受けない限りストレートのまま半永久的に保たれると言われています。
一方でデメリットは、薬剤も熱も加えるので髪への負担が大きいことです。
またストレートパーマより施術費が高い場合が多く、先ほどもお伝えした通り施術時間も長くなります。
また髪が伸びてきたとき、くせ毛の部分とストレートの部分の境目が不自然になることもあります。
ただ最近の縮毛矯正には、ダメージを抑えつつ自然に髪を伸ばせるものもあります。
AMI a BELLEのストレートエステ(縮毛矯正)も自然な仕上がりで梅雨時期は特に人気なメニューとなっております。
縮毛矯正の一般的な費用は15,000円~25,000円ほど。
縮毛矯正はお店によって薬や工程が様々ですので金額や施術時間は事前に確認することをオススメします。
くせを活かしたいならストレートパーマ
ストレートパーマとは、縮毛矯正のようにストレートアイロンなどの熱は使わず、薬剤の力やブローだけで髪を自然なまっすぐにする施術です。
薬剤を髪につけてタンパク質の結合を離し、ブラシなどでくせを伸ばしてから再度薬剤をつけて結合を元に戻します。
縮毛矯正とストレートパーマの違いを簡単にいうと、熱処理で強制的にストレートな髪にするかしないか(アイロンを入れるか入れないか)という点です。
ストレートパーマはくせを抑える効果が縮毛矯正より弱いので、くせを活かしてボリュームを抑えたい人や、大きな波状のくせ毛の人などにオススメです。
くせ毛だけでなく、パーマを落としたい人や髪のボリュームをダウンさせたい人などもストレートパーマをされる方が多いです。
ストレートパーマのメリットは、仕上がりが自然なことです。
縮毛矯正と違い熱処理をしないので髪へのダメージも比較的少なくなります。
反面、強いくせやうねりは真っ直ぐにならないことが多く、時間が経つとくせが戻ってくることがデメリットです。
ストレートパーマの一般的な費用は10,000円~15,000円ほど。
ただ縮毛矯正同様、ストレートパーマも店舗によって値段はさまざまなため事前に確認しておきましょう。
なお、ストレートパーマと縮毛矯正を同義として呼んでいる場合もあるため、実施を検討する場合はどのような技術を行うのか、確認しておくことをオススメします。
AMI a BELLEではストレートパーマに似たメニューだと髪質改善ヘアエステになります。
ただこのメニューは髪によって使えるお薬が様々なためお薬によってはクセを落ち着かせる効果がないものもありますので当店で施術を受けられる方はカウンセリングの際にお悩みやご希望の仕上がりイメージをお伝えの上、担当の髪質改善師にご相談ください
髪質を良くするためのオリジナルアイテムの詳細について、こちらもご覧ください。
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